先日の美容室オーナーとの会話です。

従業員の方から、「メニューを値下げして集客しましょう」と提案があったそうです。

...

従業員なりに考えて提案したのでしょうか。

それとも、単なる思い付きで提案したのでしょうか。

要するに、その提案に戦略があるかどうかです。

戦略で提案したなら、データに基づいたものでなければなりません。

その１．自店周辺のライバル店のメニューの内容及び価格を調べたのか。

その２．メニューを値下げすれば、客数が変わらなければ売上は落ちます。
メニューを値下げした結果、どのくらいの客数の増加が見込めるのか。
その結果、利益は増えるのか。

その３．当店がメニューを値下げして、ライバル店が追随すれば値下げの効果はなくなります。
その時は、さらなる値下げをするのでしょうか。

考えると、そう簡単に値下げできません。

だから経営者は悩んでいるのです。

最低限、この程度のシュミュレーションは必要です。

でも、実際は何の資料の提示もありませんでした。

日本柔道が復活したのは、偶然ではありません。

前の日本柔道の指導者は、故障者が出るくらい厳しいトレーニングをしていました。

それなのに、結果がついてきませんでした。

日本柔道の井上康生男子監督は、どのようにしたら強くなるかを考え、トレーニングしています。

だから結果が出たのですね。

常に戦略を考え、戦略に基づいて動いているのです。

やはり、中小企業は勉強あるのみ。

皆様の健闘をお祈りいたします。